マンゴーの育て方

マンゴーの木は、元々10mから20mもの高さにもなる常緑高木です。

インドではなんと30メートルも超える木に、マンゴーがたわわとなることもあります。

日本では、ハウス栽培が主流です。

気温は最低でも10度は保たないと駄目で、実がなるころには20度以上の温度を保たないといけません。

だからといって30度以上になると日焼けを起こすこともあるので、温度調節が必要なのです。

本来は高く育つ木ではありますが、作業がしやすいように150cmぐらいに剪定します。

沖縄のように1年を通して暖かい地域なら、民家の庭で育てることも可能です。

受粉を助けないと実を付けないので、ミツバチやハエを利用して、受粉を促します。

日本で栽培されている品種はアップルマンゴーで、かなり濃厚な甘さがあります。

完熟をさせてから収穫することで、さらに甘さが増します。

しかし、完熟させてから収穫すると長く持たないので出荷数は少なく、かなり高い価格がつきます。
マンゴーのような甘い果実には病害も多く、栽培するのも大変です。

なかでも一番多いのが炭疽病という病害で、黒い斑点が果実の表面です。

日本で栽培されているアーウィン種は炭疽病に非常に弱いのですが、ビニールハウス内で管理することによって栽培を可能にしています。

病害に強いトミーアトキンス種という品種もありますが、味はアーウィン種のほうが良いです。

それ以外にも新葉などに寄生するマンゴーハフクレタマバエがあります。

このハエが新葉に寄生すると、葉っぱの表面に斑点ができ、落ちてしまいます。

被害を見つけた場合は、即除去する必要があります。

他には葉ダニ、うどんこ病、カイガラムシ、キンカク病、カイヨウ病などがあります。

カビや病害虫が原因なのですが、これらの病害すべてからマンゴーを守るためには、ビニールハウスで守るだけではだめで、細やかな手入れが必要になります。

栽培にとても手間がかかる果物なので、高価になるのです。