2012年 11月

マンゴーのような甘い果実には病害も多く、栽培するのも大変です。

なかでも一番多いのが炭疽病という病害で、黒い斑点が果実の表面です。

日本で栽培されているアーウィン種は炭疽病に非常に弱いのですが、ビニールハウス内で管理することによって栽培を可能にしています。

病害に強いトミーアトキンス種という品種もありますが、味はアーウィン種のほうが良いです。

それ以外にも新葉などに寄生するマンゴーハフクレタマバエがあります。

このハエが新葉に寄生すると、葉っぱの表面に斑点ができ、落ちてしまいます。

被害を見つけた場合は、即除去する必要があります。

他には葉ダニ、うどんこ病、カイガラムシ、キンカク病、カイヨウ病などがあります。

カビや病害虫が原因なのですが、これらの病害すべてからマンゴーを守るためには、ビニールハウスで守るだけではだめで、細やかな手入れが必要になります。

栽培にとても手間がかかる果物なので、高価になるのです。
日本で人気があるマンゴーといえば、アップルマンゴーです。

しかしこのアップルマンゴーとは俗称で、品種は様々です。

良く見られるのはアーウィン種で、赤紫色をしているのが特徴です。

宮崎のマンゴーもこのアーウィン種です。

アップルマンゴーはアーウィンの俗称とする場合もあります。

メキシコやブラジルから輸入されるケント種も、アップルマンゴーと呼ばれます。

やはりリンゴのように赤く色づくのが特徴ですが、アーウィンよりもやや色が薄く、赤と緑に色づきます。

他にもトミーアトキンス種、ヘイデン種も赤く色づくので、アップルマンゴーと呼ばれます。

トミーアトキンス種は炭疽病という病害に非常に強い品種で、世界的にはかなりメジャーな品種です。

赤い色の他に、白い斑点が出るのが特徴です。

ヘイデン種はハワイのメジャーな品種ですが、日本ではあまり実か付かないので、栽培している農家はあまりありません。

ヘイデン種の特徴は、黄色の小さな斑点です。
マンゴーはここ最近やっと日本で馴染みが出てきたもので、ジュースやプリンなど加工品は食べたことがあっても、実物を見たことが無いという人もいます。

それゆえに、マンゴーに対する様々な誤解が出回っているようです。

・マンゴーには毒がある
マンゴーを食べると口の周りが赤く腫れたり、果実を触った手が被れたりします。

これは毒というよりも、アレルギーの元です。

ウルシ科の植物なのでウルシオールという成分が含まれており、アレルギーの人が食べてしまうと口の周りどころか中までかゆくなってしまいます。

また、南方系のフルーツ特有の酵素がふくまれており、その酵素でもアレルギー反応を起こす人もいます。

アレルギーじゃ無くても酵素はたんぱく質分解の働きがあるので、胃潰瘍の人も食べないほうがいいでしょう。

・アップルマンゴーはリンゴと掛け合わせた品種
皮がリンゴのように赤く色づくことから俗称アップルマンゴーというだけで、リンゴとはまったく関係が無い果物です。

リンゴはバラ科でマンゴーはウルシ科、掛け合わせることはできないのです。

・マンゴーとマンゴスチン
果実そのものを見たことが無い人は、マンゴーとマンゴスチンは同じものだと勘違いするようです。

果実を実際に見れば一目瞭然で、外見はまったく違いますし、別の果物です。

マンゴスチンは紫色の皮をしており、中に白いミカンのような実が入っている甘酸っぱい果物です。
タイマンゴーの品種は、ナムドクマイ種、マハチャノック種、ケーオ種、キアオサウェイ種などがあります。

海外でも人気がありますが、もちろんタイの人たちにもマンゴーは人気の果物です。

タイでは様々な品種のマンゴーが、1年を通して食べることができます。

タイでは、熟した果実を食べる以外にも未熟な青い果実を食べるのが一般的です。

千切りにして、ナンプラーやライムなどで味付けする食べ方があります。

青い果実を食べる品種には、キアオサウェイやケーオなどがあります。

しかもマンゴーの果実だけではなく葉っぱを食べることもあります。

日本で食べられる主なタイマンゴーは、ナムドクマイ種です。

この品種の特徴はフィリピンのカラバオと同じく、見た目が黄色いことです。

他にもマハチャノック種が2006年に日本への輸出解禁となっていますが、非常に数は少ないです。

ナムドクマイと同じ様に最初は黄色いのですが、そのうちうっすらと赤みを帯びてきます。
フィリピンからは、カラバオ種のペリカンマンゴーを輸入しています。

マニラスーパー、イエローマンゴーとも呼ばれますね。

フィリピンの中でもセブ島は世界的にもマンゴーの生産地として有名で、果実を乾燥されたドライマンゴーも多く出回っています。

フィリピンでは、5月ごろからマンゴーの収穫が始まり、10月ごろまで続きます。

この時期にフィリピンに行くと、完熟した果実を安くで食することができます。

時期がずれてしまうと価格は高くなりますが、市場には少量出回っています。

セブ島では、なんと30mもの高さの木にマンゴーの実がなります。

実がなるまで苗木の時期から10年もの月日を費やすこともあります。

日本では人気のあるアップルマンゴーは、フィリピンではさほど人気がなくペリカンマンゴーのほうが人気があります。

皮が黄色くてペリカンのくちばしのような形をしていますが、繊維質が少なくて非常に口当たりが良いのが特徴です。

日本でもフィリピン産が出回っていますが、やはり完熟して収穫したわけではないので、味は現地で食べるのが一番です。
台湾へは羽田から飛行機に乗って、4時間ぐらいで到着します。

台湾もマンゴーの産地として有名で、日本へもたくさんの台湾マンゴーが輸入されています。

加工品のマンゴープリンも有名ですね。

台湾から輸入されるマンゴーの品種は、ケイト種(キーツ)、アーウィン種、ハーデン種です。

アップルマンゴーは愛文と呼ばれます。

台湾では、独自に品種改良された金煌(きんこう)マンゴーがあります。

とても甘くてとにかく大きい!パパイヤの実ぐらいに大きくなり、700gから800gぐらいの重さがあります。

食べごろは5月から8月ごろで、毎年コンテストも開かれるほど人気のある品種です。

また、土マンゴーといって台湾原産の野生に近いマンゴーもあります。

見た目は緑色をしてとても小さく、種も大きく繊維が多いです。 しかし、豊かな風味が特徴で通から人気があります。

加工するのもいいですが、実が小さいのでそのまま食べるのがお勧めです。

なかなかお目にかかる機会は少ないですが、見かけたらぜひ一度は食べてみたいものです。
オーストラリアも、日本へマンゴーを輸出している国として知られています。

日本に輸入されているオーストラリアマンゴーの品種は、主にケンジントンプライド種とキーツ種、ケント種です。

ケンジントンプライド種は、桃のようにピンク色で丸っこいピーチマンゴーが有名です。

オーストラリア産のマンゴーの輸出が解禁されたのは1994年のケンジントンプライド種が初めてで、その後ケント種やキーツ種も許可がおりました。

日本へ輸入されるようになったのは1994年のことなので、それほど歴史はありません。

広大な土地で露地栽培されますが、木の高さは低く、2mぐらいに整えられています。

オーストラリアのマンゴー農園では、バックパッカー向けに季節労働者を募集します。

日本とは季節が反対になるため、10月から1月にかけて収穫時期を迎えます。

その収穫時期に合わせてワーキングホリデービザで入国し、オーストラリアマンゴーの収穫を経験するのもいいのではないでしょうか。
メキシコからもマンゴーを多く輸入しています。

メキシコでは日本輸出向けにマンゴーを徹底管理して栽培しており、非常に高品質です。

メキシコから輸入されるマンゴーは、主にヘイデン種、ケント種です。

アーウィン種と同じ様にリンゴのように赤くなるので、アップルマンゴーと呼ばれます。

その他にもトミーアトキンス種やキーツ種、アトルフォ種、マニリタ種などが栽培されています。

食べごろはヘイデン種が一番早くて3月下旬、続いてケント種は6月に入ったころに食べごろを迎えます。

ヘイデン種はやや小ぶりですが、ケント種は結構大きくなります。

もしアップルマンゴーで大きなものを見かけたというなら、ケント種かもしれませんね。

海外から輸入したマンゴーは安いイメージがありますが、タイやフィリピン産に比べてメキシコ産はやや高価です。

メキシコでもマンゴーは露地栽培をしており、10mぐらいの木に実がなります。

やはり輸送の時間の関係で落果するまで待たず、青いうちに収穫して日本に輸出します。
インドは、マンゴーの原産地で、4000年から6000年も前から栽培が始まっていたと記録が残っているのだそうです。

インドではなんと400種以上の品種があると言われていて、店先にも様々な種類のマンゴーが並びます。

品種によって収穫時期も異なるので、3月から8月ごろまでマンゴーを楽しむことができるのです。

日本で栽培されているマンゴーの木は、ビニールハウス内で栽培しやすいように1.5mから2mに改良されたものです。

しかし、元々のマンゴーの木は何と20m以上になることもあり、インドでは30m以上もある木に、マンゴーがなっていることもあります。

インドには日本ではお目にかかることのないハマームというマンゴーがあります。

1キロ当たり200ルピーぐらいで、日本円にすると300円もしないのでかなり安いですが、現地のエリート大卒サラリーマンの初任給が2万円ぐらいなので、結構購入なフルーツです。

庶民にはもっと価格の安いサフェダがお手軽で、6月ごろから食べごろを迎えます。
フィリピンやタイ、台湾に旅行したら、フレッシュな現地のマンゴーに出会えます。

そのマンゴーをぜひ日本にいる家族にも食べさせたい!との思いでついつい日本に持ち込もうとする場合もあるかと思うのですが、実は海外からの生マンゴー持ちこみは禁止されています。

生のフルーツの持ちこみ禁止は、マンゴーに限ったことではなく、病害虫や最近の日本への持ちこみを防ぐために取りきめています。

日本で販売されている海外産のマンゴーは、申請された品種のみ、病害虫の殺虫処理方法など、農林水産省が許可したところからだけ輸入が可能なのです。

個人でマンゴーを日本へ持ち込もうとしても、空港で没収されて廃棄されてしまいます。

ドライフルーツなら、検査せず持ちこむことができます。

日本に輸入されているマンゴーは、輸入にかかる時間も考慮して青いうちに収穫されているものなので、どうしても完熟したものには敵いません。

もし海外産の完熟したマンゴーを食してみたいというなら、現地に行く他ありません。